イヤミス(殺人鬼フジコの衝動 真梨幸子著)

「殺人鬼フジコの衝動」との出会い

私がイヤミスにハマるきっかけとなったのが「殺人鬼フジコの衝動」です。

 

本屋をフラフラしていたときに、タイトルが飛び込んできました。

 

「殺人鬼フジコの衝動」

 

このタイトル、インパクトあるな。が第一印象。
どっかで聞いたことがあるような。が続いての印象。

 

手にとって、背表紙のあらすじを読んでゾクッときました。

『一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。
 だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。…』

 

その場で購入を決意。
その日のうちに読破。

 

誰かに話したくなる内容。

 

ハマッてしまいました。

 

タイトルを「どっかで聞いたことがあるような」と思った印象の謎は後で解けました。

 

『 殺人鬼 フジコの 衝動 』
『 嫌われ 松子の  一生 』

 

これと似ていたんですね。

 

 

以下には読んだ感想をまとめています。
「ネタばれ」も含まれているのでご注意を。

5年生のフジコが早くもドロドロの世界へ

一家惨殺事件で、ただひとり生き残ったフジコ。
叔母に引き取られ転校することになったフジコは…

 

どんな表情が、大人達には受けがイイのか?
クラスでは、どのグループに入れば良いか?
グループの中での立ち位置は、どうすれば?

 

したたかに考える小学校5年生の女の子。
したたかに振舞わないと生きていけないのが小学校女子の世界。

 

女子の世界のドロドロが最初の「見せ場」

 

「男に生まれて良かった。」と思えるほどの凄まじさです。

 

もちろん、フィクションですが
そう感じさせない妙なリアリティーがこの小説の魅力。

フジコの気持ちが分かってしまう怖さ

『おとなしくしていれば、いい気になって!』
『なんで、わたしだけ?』
『バカにしやがって!』

 

いずれもフジコの気持ちです。

 

殺人鬼の気持ちに「そうそう」と思ってしまう怖さ

 

 

だからと言って、普通は人を殺したりはしません。
そこには、「大きな壁」があります。

 

ただ、フジコは「大きな壁」に空いた穴を見つけてしまいました。
難なく向こう側にいける穴。

 

人を殺してもバレない方法

 

一度目は、無我夢中。
二度目は、慣れた手順で。
三度目からは、覚えていない。

 

バレない方法を手に入れたフジコの暴走が始まります。

 

もしも、自分がバレない方法を手に入れてしまったら…。

ミステリーとしての怖さ

この小説には、ミステリーとしての仕掛けがあります。
単なるドロドロ劇場ではありません。

 

「はしがき」と「あとがき」のミステリー
「あとがき」のあとのミステリー

 

このミステリーが解けたとき、
更なる恐怖が背筋に走ります。

 

ドロドロした世界に流れる作為。
あれも、これも…?

 

イヤな気分を植えつけるラストです。

 


殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)

 

広告

殺人鬼フジコの衝動(真梨幸子著) イヤミス読み比べ関連ページ

深く、深く砂に埋めて
イヤミス作品の「深く、深く砂に埋めて」(真梨幸子著)の感想、魅力です。ネタばれも含まれているのでご注意を。
女ともだち
イヤミス作品の「女ともだち」(真梨幸子著)の感想、魅力です。ネタばれも含まれているのでご注意を。
告白
イヤミス作品の「告白」(湊かなえ著)の感想、魅力です。ネタばれも含まれているのでご注意を。
孤虫症
イヤミス作品の「孤虫症」(真梨幸子著)の感想、魅力です。ネタばれも含まれているのでご注意を。
九月が永遠に続けば
イヤミス作品の「九月が永遠に続けば」(沼田まほかる著)の感想、魅力です。ネタばれも含まれているのでご注意を。
転落
イヤミス作品の「転落」(永嶋恵美著)の感想、魅力です。ネタばれも含まれているのでご注意を。
少女
イヤミス作品の少女(湊かなえ著)の感想、魅力です。ネタばれも含まれているのでご注意を。