イヤミス(孤虫症 真梨幸子著)

女の性欲から悲劇が生まれる

エリートの夫と小学生の娘。

 

不自由なく暮らしていた主婦の秘密

「私は、週に三度、他の男とセックスすることを習慣にしていた。」

そのためにアパートを借りて、ネットで若い男を釣った。

 

突然、相手の1人が奇病で死んでしまう。

 

全身にブルーベリーのようなコブを作って。

 

  • 原因は?
  • 誰のせい?
  • 秘密がバレる?

 

主人公が壊れていく様が加速度的に描かれています。

 

イヤな気分のフルコース

最初にブルーベリーのようなコブのある遺体でイヤな気分にさせられます。

 

グロい
キモい

 

小説なのに映像が脳裏に焼きついてしまうイヤさ。

 

寄生虫の描写で、「グロい」「キモい」に追い討ちをかけます。

 

ただ、これも前菜に過ぎません。

 

読み進むにつれ、あらゆる角度からイヤな気分にさせてくれます。

 

イヤな気分のフルコース

 

その意味で「イヤ」ミスの期待を裏切りません。

 

人を蔑む嫌らしさで心理的にもイヤな気分にさせてくれる箇所もあります。

 

ただ、途中で読むのを止めたくはなりません。

 

目を背けたくなるものほど、見たくなる心理なのか?
イヤなことへの感覚が麻痺してしまっただけなのか?

 

不思議な気分のまま、自然とページが進みます。

底知れぬ女の嫉妬がミステリーをつくる

女の性欲から始まった悲劇。

 

ミステリーを作っているのは女の嫉妬だった。

 

イヤな気分のフルコースにあっても、しっかりとしたミステリーがあります。

 

最後に、ミステリーが解けた快感は残りますが、後味の悪さも残ります。
ここでも、「イヤミス」の期待を裏切りません

 

 


孤虫症 (講談社文庫)

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